【奇妙な秘境駅】山陰本線玄武洞駅周辺について注意点や背景を語る。【兵庫県豊岡市城崎町】
皆さん玄武洞をご存じでしょうか?国の天然記念物にも指定されているすっごい見た目(実際に見たことないので語彙力が)の洞窟と絶壁です。
今回はその玄武洞の最寄り駅であるはずの玄武洞駅について話していこうと思います。
玄武洞駅(げんぶどうえき)は、兵庫県豊岡市城崎町上山字畑ヶ田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅です。
玄武洞駅について
玄武洞駅は開業時は仮乗降場でした。
1912年に豊岡駅~城崎駅(現城崎温泉駅)間に観光客用の季節限定駅として開業しました。その後1918年に駅へと格上げされ、現在と同じく通年営業の駅となりました。
なお、当駅は1970年に無人化されています。
また、現在は一部普通列車が当駅を通過します
ホームは対面式2面2線
玄武洞駅は列車交換ができるタイプの駅です。たまに特急列車なども列車交換のために停車しますが、ドアは開きません。
1,2番線ともに屋根のついている待合所があり無人駅のわりにはしっかりしたつくりとなっています。
また1番線と2番線の行き来は跨線橋で行います。
玄武洞へのアクセス駅とは思えない駅周囲の雰囲気
観光地の玄関口となる駅ならばお土産屋の1つや2つあるのが普通です。しかし玄武洞駅周辺にそのようなものは一切ありません。
また玄武洞へ直通するバスはなくあるのは電話すれば来てくれる小さな渡し船のみです。
渡し船の注意点
渡し船は船の故障などにより急に長期休業などに入ることがあるようです。
ご利用の前には電話して運行できるかどうか確かめることをお勧めします。
ちなみに値段は300円です。
かつては玄武洞玄関口だった
玄武洞駅はかつては観光客でにぎわっていた駅でした。
玄武洞仮乗降場が開業した当初は現在のように玄武洞までの道が整備されておらず、玄武洞駅で下車ののち円山川を渡し船で超えるというルートが玄武洞アクセスのメインルートだったからです。
しかし時代は変わり道路が整備され玄武洞アクセスの主役は城崎温泉駅からのバスやタクシーへと移り、前述の通り1970年には駅員もいなくなり現在は駅舎内の自動券売機が撤去されるほど乗降者数は減ってしまいました。
周辺には有名な廃墟も
玄武洞駅から北へ歩くと大きな赤レンガ造りの廃墟に遭遇します。これはもともと敷地面積1万平方メートルにも及ぶリゾートホテル建設の際に作られたものだそうです。
しかし結局リゾートホテルは開業することなく建物は30年以上放置され現在は廃墟と化してしまって様です。
また駅周辺の廃墟は前述のもののみではないようです。
まとめ:玄武洞へのアクセスは城崎温泉駅からがおすすめ
玄武洞へのアクセスは城崎温泉駅からバス、自転車、タクシーの利用をお勧めします。
自転車は駅前のレンタサイクルから借りられるようです。道はほぼ平坦なためのんびりこいでも20分程度の道のりだそうです。
渡し船を利用する場合は事前の連絡はしておいたほうがよさそうです。
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城崎観光協会
https://kinosaki-spa.gr.jp/facility/genbudou/
【木次線起点駅】山陰本線宍道駅とその周辺について語る。【島根県松江市宍道町】
宍道駅(しんじえき)は、島根県松江市宍道町宍道に存在する西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅です。山陰本線と木次線が乗り入れており、木次線は当駅始点となっています。
当記事では宍道駅について私が知っていることを書いていこうと思います。
宍道駅について
宍道駅は1909年に松江駅から国有鉄道山陰本線が当駅まで延伸されたため当時は終着駅として開業しました。その7年後の1916年にはのちの木次線となる簸上鉄道(ひかみてつどう)が当駅~木次駅間で開通しました。木次線は1937年に備後落合まで全線開通しました。
廃止されたホームがある
宍道駅は今も一部の特急列車が停車しますが、昔と比べるとだいぶ衰退したように思います。上の写真の左下をよく見るとホームのようなものがあります。このホームはかつて島式ホーム4,5番線として運用されていましたが、山陰本線の高速化工事に伴い廃止されました。今では駐車場の一部として活用されています。
また、上の写真では4,5番線ホームへ今も跨線橋がつながっていますが、こちらの利用は月賦駐車場利用者専用の通路となっており廃ホーム方面は契約者以外使用できません。
現在でも車両留置線は現役
松江方面には木次線用の待機に使われる留置線が現在も現役です。昼間には恐らくずっと木次線用のキハ120系が留置されていると思います。
TWILIGHT EXPRESS 瑞風が停車する
どうやら2017年にTWILIGHT EXPRESS 瑞風が停車するようになったようです。それに合わせて駅舎もきれいになったそうです。
駅から徒歩圏内に宍道湖がある
駅から徒歩5分程度日本海方面へ歩くとシジミや白魚などで有名な宍道湖があります。
宍道湖七珍は宍道湖で捕れるシジミや白魚、ウナギやスズキなどのことを指しここ周辺の名産品になっています。
ただ、正直なところ名産品を楽しむためにはもう少し松江市街に近づいたほうがいいかな、という感じがしました。
ちなみに私が宍道湖畔を散歩したときは風がかなり強く(襟裳岬には負けますが)波が絵を描いたようにうねっていたので命の危機ではないのに命の危機を感じることができました。
観光面は充実している
宍道湖の名産品が周囲で入手しにくいかもしれないというだけであって宍道駅周辺で観光に困ることはないと思います。宍道駅周辺は江戸時代から交通の要所として栄えてきたので300百年前に建てられた八雲本陣などの文化財を見学することができます。
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松江観光協会 宍道町支部
【廃駅】三江線口羽駅に行ったので語る。【島根県邑智郡邑南町】
口羽駅(くちばえき)は、2018年4月1日まで島根県邑智郡邑南町(しまねけんおおちぐんおおなんちょう)下口羽1300番地に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)三江線の駅です。三江線の路線廃止のため当駅も廃駅になりました。
当記事では口羽駅について私が知っていることを書いていこうと思います。
口羽駅について
口羽駅は1963年に開業しました。当時はまだ三江線が一つの路線として繋がっていなかったため、三江南線の終着駅として開業しました。
それから12年後の1975年、口羽駅から先への江津方面の鉄路が完成して口羽駅は三江線の途中駅となりました。
周辺は深い山々に囲まれている
三江線はもともとは陰陽連絡線として建設されたため、路線の半分以上が山深いところを走っています。口羽駅はその中でも島根県と広島県の県境近くに設置されていたため、周辺は険しい山々に囲まれていました。また当駅は町のはずれに設置されていたので普段の人気は皆無でした。
当初から無人駅として設計されていた
口羽駅ができる頃の時代は国鉄の中にも合理化の波が押し寄せていたため、駅舎は待合室の機能のみ持たせて物となっていました。また運転関係の詰め所などは駅構内に世知されていました。
三江線の中では数少ない離合可能駅
三江線の営業末期は1日5本の運行に合わせて、主要駅以外のほとんどの駅の交換設備が撤去されていました。その中で口羽駅は貴重な離合可能駅でした。
口羽駅では7時と18時の1日2回、列車の離合を見物することができました。
廃止直前には駅前にお土産露店が出現していた
廃止1週間前には朝に30分停車する列車の観光客などをターゲットとしたお土産屋が出現していました。
沿線への支援の気持ちで1万円分くらい購入しました。
現在は不定期でトロッコ乗車体験が行われている
口羽駅は地元の団体により廃止後用地取得され、トロッコの乗車体験などに使用されています。詳しくはリンク集をご覧ください。
近くでは蛍が見れるらしい
ずいぶん昔の名所案内表にはホタルの情報が載っていました。調べてみたところ現在もホタルを見ることはできるそうです。ほたるの館なんてものもあるそうです。
ギャラリー
口羽駅で撮ったその他の写真を載せていきます。
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NPO法人 江の川鐡道
【秘境駅】鶴見線大川駅に行ったので語る。【神奈川県川崎市】
はじめに
当記事の内容は2018年時点のものとなっています。現在の情報と異なる場合がありますのでご注意ください。
大川駅とは
大川駅(おおかわえき)は、神奈川県川崎市川崎区大川町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)鶴見線(大川支線)の駅です。駅番号はJI61、鶴見線大川視線の終着駅です。
周辺の駅と比べて圧倒的に本数が少ない
大川駅は周囲とは一風変わった様相を呈しています。まずはダイヤ。本線の方は昼間でも20分に1本の頻度で列車が運行されていますが、大川支線は朝と夕方の通勤時間帯しか列車の運行がありません。大川駅周辺には工場しかなく、通勤時間帯にしか運行する理由がないためです。
必ず列車でアクセスする必要はない
同じ鶴見線海芝浦支線の海芝浦駅は本数が少ないうえに鉄道のみでしかアクセスできませんが、大川支線への列車の運行がない時間帯でも隣の武蔵白石駅(大川支線直通列車はすべて武蔵白石駅を通過)へは徒歩15分の距離にあり(しかもご丁寧に武蔵白石駅には大川駅への案内図がある)、駅前にはバスもやってくるので観光目的での来訪は鉄路にこだわる必要はありません。
鶴見線独特のほかの路線にはない工業地帯の雰囲気
大川駅は工業地帯のど真ん中にあり周辺には沢山の工場があるので、駅周辺にはその騒音が鳴り響いています。しかし通勤時間帯以外は全くと言っていいほど人の気配がありません。周辺は工場の音だけが響き渡り、別の世界に来たような気分になります。
また休日や工場が休みになる日などは車内はガラガラになります。これもまたこの周辺ではなかなか見れない光景でしょう。
かつての貨物関係の施設がある
書類上はいまも大川駅の貨物扱いは現役ですが、貨物輸送は臨時のものを含め2008年にすべて廃止されました。
貨物廃止までは旅客線の脇の側線からは、昭和電工川崎事務所へ至る専用線が存在していました。 この昭和電工へは液体塩素の輸送が行われていました。その際の操車はなんと手押しで行われておりしかもその様子をホームから間近に見ることができたため、鉄道ファンには人気のスポットでした。(今も人気だけど)
リンク集
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%B7%9D%E9%A7%85
【討ち入る駅】赤穂線播州赤穂駅とその周辺について少しだけ語る。【兵庫県赤穂市】
はじめに
写真は2018年のものです。現在の情報と異なる場合があります。また当初は写真に対するこだわりがなかったため最低限の記録程度のクオリティとなっております。ご了承ください。
播州赤穂駅とは
播州赤穂駅(ばんしゅうあこうえき)は、兵庫県赤穂市加里屋にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)赤穂線の駅です。赤穂線における列車の運用における「境界駅」であり普段ここら辺を走っている定期列車はすべて播州赤穂どまりとなっています。
赤穂市の中心駅なので駅舎は立派です。また商業施設やホテルも併設されており、田舎にしては便利なところです。
1951年12月12日開業。
ホームは2面3線です。下り列車は朝の一番列車を除き、全て2番線からの発車になっています。本数は上り列車が30分に1本、下り列車が1時間に1本の頻度になっています。
2番線に停車中の岡山行き。
播州赤穂駅の豆知識
駅前にはレンタサイクルがある。
播州赤穂駅の南側にはレンタサイクルがありました。私の記憶が正しければ確か30分100円程度の値段です。
討ち入り関連のものがいっぱいある
赤穂市は恐らくは誰でも知っている時代劇の題材とかになりがちな赤穂浪士ゆかりの地です。まず駅前広場の一角には討ち入りのリーダー格大石内蔵助の像があります。そして駅前通りを自転車で5分ほど進むと赤穂城が見えてきます。
赤穂城については詳しくは触れませんが、結構珍しいタイプのお城です。気になる方は調べてみてください。なお入場料は大人330円、中学生220円、小学生110円となっています。ちなみに私は時間がなかったので中に入れませんでした。残念。
いろいろなものに討ち入りがついてるから物騒に見える
例えばこれ。別に物騒でも何でもないのですがなんか字面がね、、、
ちなみに赤穂浪士一行は討ち入り前には蕎麦屋に立ち寄ったという事実はないそうだ。普通に考えたら当たり前である。
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赤穂城公式サイト
http://www.ako-hyg.ed.jp/bunkazai/akojo/
【日本最後の寝台列車】東海道本線サンライズ出雲・瀬戸に乗った報告【乗車レポート】
はじめに
当記事の内容はすべて2017年時点の情報です。最新の情報とは異なる場合があります。
サンライズ出雲・瀬戸号とは
サンライズ出雲・瀬戸号(以下、サンライズ号)は日本で定期運行されている最後の夜行寝台列車です。寝台列車に関してはサンライズ号が日本で(ほぼ)唯一ですが、夜行列車自体は東武鉄道の尾瀬夜行などが他に運行されています。
サンライズ号は1998年7月にそれまで14系客車(いわゆるブルートレイン)によって運転されていた寝台特急「出雲」2・3号を、新たに製造した285系に置き換える形で運転を開始しました。
初めは全区間「出雲」のみの運行でしたが、そのうち同じくブルートレインの「瀬戸」を併結して走るようになりました。ちなみにブルートレインで後継が登場したのは「出雲」と「瀬戸」のみで、そのほかのブルートレイン寝台列車は2015年までに全廃となりました。
乗車レポート
今回は大阪から乗車しました。
この時はあまりにもすることがなかったので23時には大阪駅入りしました。スマホの充電もなくなっていたので各方面の最終列車達を眺めながら暇をつぶしました。11番線ホームには立派な待合室がありましたが、冷房が効きすぎていて結構つらかったです。
大阪駅の特徴的な入線メロディとともに11番線に到着。ついに乗り込むぞ~
部屋に入ってしばらくして車掌が検札に来た。検札を終えるまでは寝てはいけないので注意したいところです。
車内にはシャワールームがあるのでぜひ利用しようと思いましたが、すでにシャワー券は売り切れていました。乗客全員がシャワーを浴びられるわけではなく早いもの勝ちみたいです。また、A寝台利用者には無料でシャワー券が付いてきます。
内装はブルートレインとは一線を画しており、下手なビジネスホテルより良い設備となっています。
窓の横にはコントロールパネルがついています。コントロールパネルにはアラーム付き時計、ラジオ(NHK-FM)の音量調節、暖房の調節、常夜灯のスイッチ、室内灯のスイッチ、非常ボタンがあります。パネルの左上にはカーテンを自動で操作できるスイッチがついています。
大阪からだと睡眠時間がどうしても6時間程度になってしまい、しかもシャワーが使えない可能性が高いのでその点を気を付けてもらいたいです。それさえ踏まえれば超便利な寝台列車です。
最後にリンク集
サンライズ号について超詳しくまとめてあるサイト
http://iamreck.g2.xrea.com/ec285/clown.html
【海の見える駅】予讃線下灘駅やその周辺について語る。【愛媛県伊予市】
はじめに
写真は2017年時点の情報です。また当初は写真に対するこだわりがなかったため最低限の記録程度のクオリティとなっております。ご了承ください。
下灘駅とは
下灘駅(しもなだえき)は、愛媛県伊予市双海町大久保にある、四国旅客鉄道(JR四国)予讃線の駅です。駅番号はS09、予讃線内「愛ある伊予灘線」の愛称区間に含まれています。
下灘駅の豆知識
夕暮れ時には滅茶苦茶人がいっぱいいる
下灘駅は恐らく日本で一番有名な駅×海×夕日スポットだと私は思います。
初来訪時は夏休み×お盆が重なり本当にたくさんの人がいたので写真を撮るのも一苦労でした。人がいない下灘駅の写真を撮るとなると事前の下調べや準備に労力を有することになるでしょう。 下灘駅は平日の閑散期に行くことをお勧めします。
夕暮れ時の松山方面への列車が少ない
これだけ有名な駅でも路線は所詮田舎のローカル線規模。地域輸送に特化したダイヤになっているので、夕方の時間帯ですら2時間に1本程度しか列車が来ません。
松山方面に関しては18時台の列車は一本もありません。17時52分発松山行きの次は19時38分まで待たなければいけません。鉄道で来訪を考えている方はご注意ください。
車で来る人も結構いる
車で来る人も結構いるのですが、駅前の駐車スペースは4~5台分くらいしかないようです。
どうやら最近駅から宇和島方面へ200mほど行ったところに臨時駐車場ができたそうです。ちなみに駅から徒歩15分圏内にしもなだ運動公園の駐車場がありそこからもアクセス可能です。また、駅前の道路はかなり細いため車での来訪予定者は必ず こちらの案内地図を見てください。
無人駅だけど地元の人が結構いろいろやってる
駅前にはカフェがあったりもともと駅員室だったところではグッズ販売などもしていました。駅待合室には観光パンフレットが置いてあります。
トイレもきれいに手入れされており、ホームには地元の人が手入れしている花壇もあります。私はこれまで数々の無人駅を旅してきましたが、ここまで大事にされている無人駅は相当少ないです。地元の人々に頭が上がりません。
ギャラリー
最後にリンク集
海の見える駅(下灘駅紹介サイト)
https://seaside-station.com/station/shimonada/
しもなだ運動公園
https://www.city.iyo.lg.jp/shisetsu/shisetsu/koen/shimonadaun.html
周辺案内(車で行く際は必ず見てください)